プチ「ベランダ・ガーデニング」を通して思うこと:見たいと願う人のために、いつでも花はある

この春より、自宅にて、プチ「ベランダ・ガーデニング」をはじめています。

ハーブや季節の花などの植えつけのほか、水やり、雑草や害虫取り、あるいは、枯れた葉先のカットなど。

本日は、プチ「ベランダ・ガーデニング」をはじめたきっかけ、ハーブの楽しみ方、などについて記します。

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※ ハーブティー用につんだ、ブラック・ペパーミントの葉です。

きっかけ(その1):宿泊先での、ハーブ苗の持ち帰りサービス

本年3月、コテージタイプのホテル(千葉県)に泊まったとき、ハーブ苗をサービスとしていただいたのが、直接のきっかけです。

頂だいした苗は、ブラック・ペパーミント、カモミール、タイム、の三種類。

そのうち、カモミールは、8月半ばの長雨のあと、枯れてしまいましたが、ブラック・ペパーミントとタイムは、おかげさまで、いまも元気です。

きっかけ(その2):同じころに読んだ、書籍のワーク

「いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい」という本(※)に記されていた、「メモワール(回想録)」というワークの影響です。

著者は、米国のジュリア・キャメロン(1948年~)。
 代表作の「ずっとやりたかったことをやりなさい」は、ロングセラーのようですのでご存知の方も多いかもしれません。

そのワークの狙いを、ザックリ申しあげると、
・自身の過去を再訪すべく、これまでの人生を十二にわけ(60才なら5才きざみ)、
・質問に答えることを通し、小さなワクワクや悲しみなどの記憶をよびさまし、
・その中より、これからの生活に活かせる「創造性の、みなもと」を見つけよう、
というものです。

とはいえ、これにより思い出された、私の子ども時代の記憶は、ホロにがいもの ばかり‥。

ただ、よみがえってきた、自宅の庭(ネコのひたいのように小さかったです)の草花のイメージは、なぜか、あたたかな気持ちを呼びさましてくれました。

過去についての視点が一つ増えると、不思議なもので、今の生活に変化が生まれます。

上記のハーブ苗にとどまらず、ローズマリーや季節の花も育てはじめました。
(と言っても、初心者ゆえ、お花屋さんに注意点などを教えてもらうばかりです)

さらに、育てる楽しみだけでなく、いただく楽しみも加わっています。

具体的には、ブラック・ペパーミントでのハーブティーです。

ブラック・ペパーミント ティー

ミントは、さまざまな使い方があるようですが、私は、今のところ、もっぱら、ティー派です。

分量的に、
・6~7枝分のブラック・ペパーミントの葉に対し、
・200~250ccぐらいのお湯で、
夏は冷やして、最近は、ホットのままで、いただいています。

スーッと、五感にひろがる清涼感とともに、雑味なく、まろやかさも感じられるので、
・高ぶった感情を落ち着かせたいとき、
・思考のループから抜け出したいとき、
などに飲むようにしています。

(ブラック・ペパーミントについては、「ミント固有のメントール系の香りが強すぎる」などの指摘もあります。個人差があるのは間違いありません。分量ほかには、ご注意ください)

あと、ブラック・ペパーミントで驚くのは、その生命力。

地中に根を張りめぐらし、茎をどんどん成長させます。

こちらを、いきいきとした気持ちにしてくれます。

むすび:見たいと願う人のために,いつでも花はある

風にゆれる緑や花には、癒されます。

また、ここ数日は、外気や土に触れることにより、季節の移ろいも感じます。

「色の魔術師」とうたわれ、体力や視力が衰える中でも創作活動を続けた、フランス人画家 アンリ・マティス(1869~1954)は「There are always flowers for those who want to see them. 見たいと願う人のために、いつでも花はある」という言葉を残しています。

私は、プチ「ベランダ・ガーデニング」を介し、深く感じていることがあります。

それは、自分自身について、
・見ているようで、実は見えていない(見ようとしていない)、
・あるいは、過去の経験などに、これからのヒントがあるにもかかわらず、それに気づいていないこと、
ばかりでは‥という思いです。

「きれいな花がない」など不平をこぼす前に、自らへ
・花を見たい、と願っているか?
・心の目は、ひらいているか?
など、問いなおすことが大切ですね。

以上